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福岡市博多区でシステム開発の請負やSES、web集客サービスを提供する発信中

ITエンジニアとして企業に勤めていると「フリーランスは単価が高く年収2000万は稼げる」「フリーランスは自由!リモートワークもしやすい」「フリーランスはきついからやめとけ!後悔するぞ」といったフリーランスエンジニアに関する話をよく耳にするのではないでしょうか?

フリーランスとは会社に所属せずに個人で仕事を請け負う働き方(スタイル)のことを指します。

そこで今回は、フリーランスのことが気になるあなた向けに、現役フリーランスエンジニアのAさんに直接取材を行いました。

フリーランスエンジニアとして独立を考えている方にとって、今回の取材記事は、フリーランスエンジニアの現実を知ることができ、

・フリーランスが稼げるのか?

・自由でリモートワークもできるのか?

・フリーランスはきついから後悔するのでやめたほうがいいのか?

といった疑問が晴れるかもしれません。

それでは、取材結果を以下で報告いたします。

また、このインタビューは、私がお世話になっているフリーランスエンジニアさん(大先輩)を取材していますが、いろんなフリーランサーの意見をまとめた情報が知りたい方は、参考までにマイナビ社が調査したフリーランスITエンジニアの全貌と課題を探る記事もご確認ください。

全貌と課題を知っていただいたところで、私の大先輩の「フリーランスの現実」をご確認ください。

フリーランスエンジニアA氏とは

今回の回答者Aさん(現役フリーランスエンジニア)の年齢と正社員時代の話を聞いてみましょう。

篠原)今の年齢を教えてください

回答者A)40代、とだけ伝えておきます笑

篠原)フリーランス歴は何年ですか?

回答者A)6年目です

篠原)エンジニア歴何年目でフリーランスとして独立しましたか?

回答者A)15年目でフリーに転向しました

篠原)当時メインで使用していたプログラミング言語は?

回答者A)Javaです

以上が大先輩の年齢とザックリした経歴です。

フリーランスとして独立した理由

篠原)なぜフリーランスになろうと思ったのでしょうか?

回答者A)会社を辞めるタイミングでちょうど40歳に差し掛かろうとしていました。

で、40歳になってからの転職は難ありと思っていましたし、自分が採用者側の目線で考えても40代は採用しないと考えました。笑

会社員が難しいということで、フリーランスとして独立することを決断しました。

篠原)なるほど。。40歳にして新たな挑戦をされたのですね。

回答者A)そうですね。実は前々からフリーランスの働き方は気になってはいました。

会社にいると作業内容が大体決まっており、マンネリ化を感じていたので。。
フリーだと自分で仕事を選択できそうというイメージもあり、今回の転職活動で踏ん切りがついた感じです。

前準備&フリー独立後の苦労

篠原)フリーランスとして独立する際に勉強したことなど、あれば教えてください

回答者A)んーーーー、特にないんです。笑

それよりも、フリーになってからの方が勉強はしています。

作業(自分のポジション)に合わせてその都度勉強してる感じです。

篠原)では、作業に合わせて大変だった勉強や調査はありますか?

回答者A)はい、クラウドのサーバーにアプリを載せる際にAWSの勉強はかなり大変でした。

チーム内のメンバーにAWSの有識者がいない状況だったので手探りで進めていくのは面白い反面、責任もあり結構プレッシャーでした。

篠原) それは、プレッシャーですね。

AWSのスキルアップをするための資格取得を検討されている方は、AWS SAP資格の合格体験記!3か月で合格した勉強方法もこの機会にご確認ください。

フリーランスに資格は必要?

篠原)フリーランスとして独立するにあたって資格は必要でしたか?

回答者A)私個人としては特に必要なかったです。

が、しかし、資格を持ってたほうがやりたい仕事の幅は広がると思いますし、資格保有の有無で金額交渉に影響は出ると思います。

篠原) なるほどですね。フリーランスに限らず、エンジニアの資格取得の必要性に関しては

厚生労働省が令和6年に実施したITデジタル人材の労働市場に関する調査報告書に記載されている調査結果も参考になりましたので掲載します。

この報告書の中の第2章「企業がIT・デジタル人材を採用・処遇する上で重視している事項」は大変参考になります。

ポータブルスキル(社会人として必要な問題解決力や交渉力)

より深いIT専門スキル(公的なIPA資格などや民間のAWS.Oracle.Googleの資格)

・履歴書をもとに面談でITスキルIT以外のポータブルスキルを深く掘り下げた時に顕在化する知見

以上3つを重視・評価している企業が非常に多かったです。

Aさんの助言「金額交渉や仕事の幅を広げたい人にとって資格はあった方が良い」が身に沁みました。

フリーランスで失敗しない方法

篠原)これからフリーランスとして独立したい人がいた場合、何の技術を勉強するようにアドバイスしますか?

回答者A)一概にはこの言語、この技術といった助言は難しいですね。笑

求人サイトなどを活用しニーズのある技術をリサーチして、情報を整理することが重要だと思います。

モダン(新しい)な技術言語を勉強すれば求められる人材になるのでは!?と思いがちですが最新の技術などを取り入れている企業は少ないイメージです。もちろん、モダンな技術を身につければ高単価で仕事はあると思いますが、東京の案件が占めているイメージです。

福岡で案件を探すとなれば、まだまだレガシー(時代遅れ)な技術が溢れています。もちろん最新の技術を取り入れている企業もあるので一概には言えませんが。笑

なので、場所・働き方・単価などの指針や目標を決めて、次の行動に移すのが失敗の少ない方法だと思います。

年収は?しんどいことは確定申告と...

篠原)会社員とフリーランスを比べた時のメリット、しんどいことについて教えてください

回答者A)まずはしんどいことを2つお伝えします。

・自分で確定申告が必要

・会社の制約がない分、ルールは自分で決めて動かないと堕落する

確定申告については今まで会社がやってくれていた事を全て自分でする必要があります。

毎年2月が近づいてると、またこの時期がやってきたなと思います。笑

フリーランスは良くも悪くも自己責任が大きいです。自由にできる分、何か失敗して常駐先から契約解除になった場合、保証などはありません

言い訳や他責が出来なかったり、契約解除後、案件を探す期間収入がゼロという恐ろしい状況になるわけです。

会社勤めの場合、案件を探す期間は何割かは会社が保証してくれますからね。

篠原)なるほど、自由にできる分、自己管理がより一層必要になってくるんですね!
では、メリットの方もお願いします。

回答者A)メリットは、以下の2つです。

・会社や組織に縛られなくなった

年収が上がった

組織で動いている以上、会社独自の習慣や定期的な会議、研修があると思います。

その習慣などが良いか悪いかはさて置き、自分にとって無駄なことではないのか?と思う場面が皆さんにもあるかもしれません。そんな時に、「この会議や研修は無駄だと思うので辞めましょう」なんてことは言えないですよね。笑

そういった業務以外で不要なことに参加する必要がなくなりました自由になったという言葉の方がしっくりくるかもしれません。

また、年収は会社員の頃に比べると1.8倍くらいにはなりました。

基本的に平社員からフリーランスに転向すると年収は上がると考えていいと思います。

篠原) なるほどですね。メリットとデメリットが把握できました。

フリーランスになって後悔する人

篠原)これまで長々と質問に答えて頂きありがとうございます。後もう少しです。

フリーランスに向いている人・後悔する人について教えてください!

回答者A)後悔する人、そうですね。これは誰にでも言えますが自分の環境を良くしようとしない人ですかね!特にフリーランスは常に環境が変わりやすい立場ですし。

ただ、「環境を良くする」という点ではやる気次第でどうにでもなると思います。

私の経験則で極論になってしまいますが、「向き・不向き」ではなく、「やる・やらない」のような気がします。笑
私も自己管理が人一倍できるわけではないですが、気づけばフリーランスで5年働いています。

与えられた使命に対して向上心がない人は、フリーランス関係なく組織や案件のチームでも役に立たないような気がしてます。

篠原)フリーランスだろうが会社員だろうが関係なく、向上心がない人は必要な人材から外れやすいということですね!!

最後はパンチのある辛辣な言葉を頂きましたが、明日は我が身なので私も頑張ります!笑

たくさんの質問に回答して頂きありがとうございました!

フリーランスはきついからやめとけ!

ここまで取材記事をお読みいただき、ありがとうございます。今回ご紹介されたAさんは、覚悟が決まっており、能力も高い方の事例です。私やあなたとは、価値観も目標もキャラクターもスキルも年齢も全く違います。

念のために、正社員に有り、フリーランスになると失うものを以下に記載しますので参考になれば幸いです。

大前提ですが、

社会保障がない人生に不安を感じる人は、

フリーランスはきついからやめとけ、となります。

では、個人事業主はどのような社会保障を失うのか?以下ご確認ください。

・失業手当など病気ケガへの保証

・有休休暇(年間10~20日私用で休める)

・GWや年末年始や夏季休暇など含めた年間休日120日

・健康診断や胃カメラ費用負担

・社会保険50%会社負担

・資格取得料金の支援金

・研修参加費補助

・飲み会代金会社負担

・通勤手当

・賞与

・慶弔見舞金

・インフルエンザの予防接種

・書籍購入費用

・出張の日当や面談場所へ行く交通費

・労災

・厚生年金

なども、社会常識ではありますが...フリーランスになると失います

また、正社員時代にはあまり関わることのなかった

・見積、請求など営業業務/エージェントとの交渉

・顧客からの一方的なキャンセル交渉

・未払いの発生に対する交渉

・現場責任者から圧を受けても雇用関係ではないためパワハラとはならない時の交渉

・インボイス適格事業者から優先される時の競合優位性の交渉

・高齢になった時に値下げ交渉される対策

なども想定して、準備も必要ですね。

住宅ローンなどの審査では、頭金を多くしないと...

公務員>会社員>契約社員>主婦パート>自営業(フリーランス)>無職

といった収入の安定性順に利用枠が審査され、あくまで経済面においての金融機関からの信用は低いです。(元銀行マン談)

以上の社会保障・経済的信用がなくなると不安になるくらいな「生半可な覚悟」しかナイ人は、フリーランスはきついからやめとけ!となりますね。笑

ビルゲイツの言葉

覚悟さえ決まれば、フリーランスは非常に魅力的です!

それでも不安や失敗への恐れを感じている方へ

「成功したければ、成功への願いが、失敗の恐れよりも、強くなければいけない。」

ビルゲイツ氏のお言葉をお届けして今回の取材記事は終了とします。

フリーランスの最大のメリットは報酬ではないでしょうか?

報酬が1.8倍になれば分割せず現金一括で払えばよいです!

貯金がたくさんあれば家も車も子供にかかる費用も借入する必要はなくなります!

健康面は持病持ちやアルコール依存喫煙者、運動不足や偏食者でなければ50代までは病気になんてなりません!

タトゥーを入れてなければ生命保険に加入できますし保険料を多めに支払えば保障も多めにあります!

さらに自由度はあります

おまけに、楽しい気分で働くこともできる!

覚悟さえ決まれば、フリーランスは非常に魅力的です!

まとめ

・フリーランスの準備は不要

・フリーランスになってからの苦労は新しい技術の勉強

・フリーランスに「資格は不要」、しかし、評価を上げるには「資格は必要」

・フリーランスのメリットは、収入と自由度

・フリーランスのしんどいことは、確定申告と契約解除の保証がナイ、収入がゼロリスク

・フリーランスにナイものはたくさんあるが、高収入!貯金して健康面に気をつけて自由を楽しめ

・フリーランスになって後悔する人は、向上心がない人

以上、大先輩のAさん、貴重なリアル体験談を教えていただき、ありがとうございました。

また、機会がありましたら、よろしくお願いいたします!笑